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株式会社日本キャンパック岐阜工場かぶしきがいしゃにほんきゃんぱっく
赤石 貴則さん(岐阜市)

【2023年7月14日時点】

岐阜工場の男性従業員で
初めて育児休業を取得
それ以降は男性従業員の
全員が育休を取得


大手飲料メーカーから製造委託を受けてコーヒーやお茶などの各種飲料を製造する株式会社日本キャンパック岐阜工場。その物流部で原材料の発注や在庫管理を行っている赤石貴則さんは、岐阜工場で育児休業を取得した初めての男性従業員です。赤石さん以降にお子さんができた男性従業員は、期間の長短はあれ全員が育児休業を取得するという、男性従業員の育児休業取得率100%を誇る先進的な企業です。

現場とデスクワークの両方を経験
 入社して初めの2か月間は原料の受入れ確認業務、それから製造の現場を2年半ほど経験しました。今は物流部資材課という部署で、原材料の在庫管理や発注を担当しています。メーカーから受託した飲料の種類や量に対して、必要な原材料の在庫を確認し、不足があれば原材料メーカーに発注します。納入時には発注通りの物と量が届いているかの確認も行います。業務は主にオフィス内のデスクワークで、パソコンでの発注や電話・メールで原材料メーカーとのやり取りを行っています。

何も知らないまま育児休業に突入
 初めての子どもが産まれた2020年7月に、1週間の育児休業を取得しました。実は子どもができるまでは、育児休業制度がある事も知りませんでした。もうすぐ子どもが生まれるんだけどと事前に手続きを確認するために総務へ行ったとき、当時の総務課長から育児休業制度の内容や男性従業員も取得できる等の説明を受け、取得を勧められました。妻もそういった制度がある事を知りませんでしたので、2人で話し合い取得することに決めました。
 妻が無事に出産を終え、退院して実家に戻ったころ、生後2週間目くらいに妻の実家に泊まり込みました。制度を知らなかったため、育休を取るつもりはもちろん、考えてもいなかったので、事前の準備も予習もなく1週間の育休が始まりました。
そのため、赤ちゃんに直接かかわる事に妻が集中できるよう、主に妻のサポートを行いました。もちろん、おむつ替えや沐浴など、赤ちゃんのお世話もできる限りやりました。

価値観の転換点になった1週間
 1週間という短い期間でしたが、育児休業を取得してみて、子育てに対する価値観が大きく変わりました。もし育休を取っていなかったら、「子育ては女性が」という考え方のままだったかも知れません。
 価値観が変わったということと同時に強く感じたのは、何もできなかった無力感です。準備も予習もなく育児休業に入ったことで、"育児"の部分は主に妻が担い、私は妻のサポートで間接的に育児に関わることしかできませんでした。それでも妻の助けにはなったと思いますが、もっと私が主体的に"育児"にも関われたらと反省しています。
 このことは、これから育児休業を取得する、あるいは取得を考えている男性従業員に、強く伝えたいですね。
 総務から育児休業取得の啓発について相談があった時は、もちろん全面的に協力しています。同僚から直接相談を受けることもありますし、今まで話したことが無かった他部署の従業員とも、子どもをキーワードに話をしたり相談を聞いたりする機会が増えました。

制度を整えるのは会社の仕事、利用を促すのは従業員の意識と行動
 仕事の面では、勤務時間内に業務をこなすよう心がけています。そのため、普段から業務改善や効率的な行動を常に意識して業務に努めています。また、有給休暇とは別に、子どもを病院へ連れて行ったり、予防接種に連れていったりという時に取得できる子の看護休暇制度もあるので、その際には制度を活用するつもりです。自分は有給休暇を積極的に取りたいと思っているので、自分のやっている仕事を他の人でもカバーできるように多能工化を図っています。お互いが助け合い休暇を取りやすい職場づくりにつながっていると思います。
 帰宅後は子どもにベッタリですが、料理以外ほとんどの家事をやっています。料理は妻の方がうんと上手です。でも朝食の準備をしたり、たまにですが簡単な料理も作るようにしています。
 家事でも何でも、やってと言われてからやるのではなく、言われる前にやるよう心がけています。夫婦がギクシャクしているのは当然ですが嫌ですし、そんな所を子どもに見せたくはありません。
 育児休業を取得したことをきっかけに、お互い「ありがとう」が素直に言えることが増えてきたと思います。